娘が子宮頚がんワクチンの対象年齢なのですが、以前報道もされていた副反応が不安です。

新垣です。私は現在「CLIP函館」という隔月発行のフリーペーパーに連載をしています。今回は、その5月号に掲載された記事を紹介します。(CLIP函館について書いたブログ記事はこちら)

Q. 娘が子宮頚がんワクチンの対象年齢なのですが、以前報道もされていた副反応が不安です。先生の考えを教えて下さい。

A. 結論から言うと、子宮頚がんワクチンは安全です。子宮頚がんはヒトパピローマウイルスが性行為により子宮に感染し起こるガンで、2020年の1年間に世界で34万人、日本で2887人の女性の命を奪っています。出産育児を行う若い世代が亡くなることも多く、マザーキラーと呼ばれることも。この憎きがんを防ぐワクチンは、ウイルス感染を予防し、がんの発症を8-9割も減らす素晴らしい方法ですが、以前ワクチンの副反応が報道されたために接種をしない女性が多くなってしまいました。実は、副反応とされた様々な症状は、それらが本当にワクチンに原因があるのか十分検証される前に報道されました。のちに真偽を解明すべく名古屋で行われた3万人対象の大規模調査で、ワクチン接種群と非接種群で症状の有病率に差がなく、症状はワクチンが原因ではないことが証明されたことで、昨年4月より厚生労働省がワクチンの接種推奨を再開するに至りました。WHO(世界保健機構)もワクチンは安全と断言しており、接種時の痛みによる気分不快やストレス反応は時折見られるものの、重大なアレルギー反応は100万人中1.7人と非常に少ないと発表しています。ウイルス感染は最初の性行為で高確率に起こるため、性行為開始前に接種することが重要です。また、対象は小6~高1女子ですが、できるだけ若い年齢での接種がより効果的で、私は娘が小6の時に接種をさせました。娘さんの子宮を頚がんから守るため、ワクチン接種をお考え頂けたら嬉しいです。