生理を止める薬はある?

新垣です。

時折「生理がつらいので生理を止めたい」と希望する方がいらっしゃいます。

生理が重い方にとって、生理期間はとてもしんどいものですし、また生理が来ると思うと気持ちも沈みます。生理が止められたら、毎月の煩わしさが減って夢のようですよね。

生理が止まって喜んでいる女性のイメージ

では、生理を止められる薬はあるのでしょうか?

まず、低用量ピルはどうでしょう。生理痛の治療などに使われる低用量ピルは、生理を軽くする効果はありますが生理を止める薬ではありません。ピルの種類によって3−4ヶ月の生理周期にすることはできますが、残念ながら出血を完全には止めることはできません。

次にレルミナという、内服中は閉経状態を作ることができる薬はどうでしょう。これは、子宮筋腫や子宮内膜症の治療に用いられる薬で、内服中は閉経している状態になり生理が止まります(少し不正出血が出ることはあります)。でも、長期間使用を続けると骨密度が低下することがあり、ずっと使い続けることはできません。骨密度が問題ない場合は長期間使用する場合もありますが、20代や30代の方が閉経するまで飲み続けることはほとんどありません。

最後にジェノゲストという黄体ホルモン製剤はどうでしょう。これは生理痛や子宮内膜症などについて使われる薬です。作用は低用量ピルに似ていますが、ピルの副作用である血栓症がジェノゲストにはなく、低用量ピルが使えない方にも使える優秀な薬です。そしてジェノゲストは内服を続けると、まったく生理がおこらなくなる場合があります。これは、子宮内膜をいつも生理が終わった後のようにキレイな状態に保ってくれるためで、レルミナのような閉経状態を作るのとは違います。ただし、ジェノゲストを使った全ての方の生理が止まるのではない、というのが難しいところで。ジェノゲストは内服を始めて最初の3〜6ヶ月はかなり不正出血が出やすいため、その期間が耐えられずに内服をやめてしまう方もいます。でも、その時期を乗り越えると出血がかなり減り、数ヶ月に1回少量の出血が出る程度のこともあれば、数年出血が出ない方もいるのです。

というわけで、生理がつらいから止めたい、という方にお勧めの方法は、
①閉経が近い年齢で骨密度が問題ない方はレルミナ。
②閉経がまだ先の方はジェノゲスト。でも、飲み始めは不正出血が多いのでそこは我慢!&生理が止まるかはやってみないとわからない。
となります。

毎月の生理が重いからホルモン治療をしてみたいわ、という方はお気軽にご相談下さい。あなたに合うのはどの薬か、一緒に相談しましょう☺️

色々補足です。
※レルミナの価格は保険適用の3割負担で約8000円/月と高めです。副作用は更年期障害のような汗・ほてり・関節痛・不眠が起こることがあります。
※ジェノゲストの価格は保険適用の3割負担で800円〜1000円/月です。副作用は不正出血・だるさ・頭痛・体重増加が起こることがあります。
※飲み薬ではありませんが、ミレーナという子宮内に入れる器具もあります。作用はジェノゲストに似ていて、最初は不正出血が多いですが安定すると出血が出にくくなります。詳細はこちらを参照下さい。