閉経以後は、転んだ時の手首骨折に気をつけよう

新垣です。

最近、転んで手首を骨折した女性数人にお会いしました。

転ぶ時、思わず手首をついてしまいますね。でも閉経後の女性は、急速に骨密度が減少し骨が弱くなるため、思わぬ手首の骨折につながることがあります。

転ぶ時はできるだけ手をつかず、体をひねって体の側面やお尻から転ぶと良いですよ、と患者さんにアドバイスしています。でも、転ぶ時にそんなこと考えられないわ、と言う方もいらっしゃるでしょう。

こんな記事をみつけました。
「できるだけ安全な転び方」を覚えておこう。転倒によるケガが毎年800万件起きているのだから…

記事に書いてある、転ぶ時のコツです。
1. 可能であれば、前や後ろに直接転倒しないように回転し、体の側面から転倒するようにする。
2. 顎を引いて頭を守る。
3. 転倒する時に手をつかない。手首が折れたり、手をついても頭を打つ可能性もある。
4.転倒した時のクッションにしたり、股関節を守ったりするために、腕は体の側面に置く、もしくは転倒時の軌道によっては、上腕で頭を守るために両腕を上げる
5. 膝を曲げ、転倒に抗おうとしない。パラシュート部隊のトレーニングでやるように、転がり、体の力を少し抜いて、衝撃を吸収したり広げたりするために体重を利用する。
6. 太もも、お尻、肩が地面につくようにする。膝頭は壊れやすいので、膝から転倒しないようにする。

すべて実行するのは難しいかもしれませんが、転んだ時にどうするか頭の中でイメージしておくと、怪我が減るかもしれません。

また、骨を強く保つような生活習慣も大切です。定期的な運動、カルシウム、ビタミンD、ビタミンKが含まれる食品を多く摂取するよう心がけましょう。骨粗鬆症の予防におすすめの食品はこちらを参照下さい→朝日新聞Reライフネット 骨粗鬆症の予防におすすめの食べ物を管理栄養士が紹介