嬉しかった出来事&子宮頚がんワクチンの話

新垣です。

先日、ある女性と会った時のこと。私が自己紹介をしたら「○○高校で性教育授業をされた方ですか?」と聞かれました。

そうですと答えると「娘が先生の講演で子宮頸がんワクチンのことを聞いて感じるものがあったようで、『ワクチン打ちたい』と言うので打たせました」ですって。聞いて嬉しさがこみ上げました。

子宮頸がんワクチンにはまだ偏見が残っており、娘に接種させることに不安を感じる方も多いです。でも、娘さんの希望を受け入れて接種させて下さったことが本当にありがたく感じました。

子宮頚がんとワクチンについて生徒達にお話しするのは以下のこと。
①年間に約1万人の女性が子宮頚がんにより子宮を摘出し、約3000人の女性が亡くなっている。前癌病変を抱えて不安の気持ちでフォローを続けている人は何十万人といる。
②ヒトパピローマウイルスが性行為で子宮頚部に感染することが原因。性行為をすれば誰でもかかりうる。性行為をしなければほかからない。(遺伝じゃない)
③20-40代の女性の発症が多く、妊娠出産をする世代の命を奪うことからマザーキラーとも呼ばれている。
④ワクチンは安全
⑤小6〜高1までがワクチンの無料接種の対象(自費だと8-10万円)。年齢が低いうちに打つ方が効果が高く、現在主流のシルガード9は14歳までに接種すると2回の接種で十分免疫がつく(15歳以上は3回接種が必要)。
⑥性行為を開始してしまうと、1回目の性行為で多くの女性がヒトパピローマウイルスに感染してしまい、ワクチンの効果が激減する。だから、性行為開始前に打つことがとっても大切。
⑦ワクチンの効果は90%。100%ではないので、子宮頚がん検診を受けることも大切。20歳になったら検診の無料券が住んでいる街から送られてくるから、性交経験がすでにある人は、その券を持って婦人科を受診しよう。その時点で性交経験がない人は受けなくても良いよ。

これらのことを大人の皆さんにも知ってほしいです。