更年期障害の市販薬③〜エクオールは効くの?
新垣です。更年期障害の市販薬の話、第3回。最後はエクオールについて。
こちらは命の母やルビーナのような漢方薬ではありません。エクオールは、大豆に含まれる大豆イソフラボンが腸で分解されて作られる物質で、女性ホルモンのエストロゲンの様な作用を持ちますが、日本人は約50%しかエクオールを作れないのですって。
自分でエクオールが作れる人でも、十分量のエクオールを作るためには豆腐なら200g、納豆なら50gを毎日摂取する必要があるそうです。ですからエクオールは、自分で作り出せない人はもちろん、大豆製品の接種が少ない人にもお勧め、ということになります。
私は豆腐&納豆好きなのでこの量はクリアしていますが、まず自分の体がエクオールを作れるのかどうかが気になります。調べてみると、エクオールが作れる体質かをチェックするキットがあったので早速試すことにしました(こちら)。
注文して数日後、検査キットが到着。早朝尿をとって郵送するのですが、前日できるだけ大豆製品を接種するよう書いてあるので、納豆1パック、豆腐1/2丁を食べた翌朝、採尿し郵送しました。
その数日後、「検査が完了しました」とメールが届き、結果を確認したところ

「あなたはエクオールを作れていませんでした」
エクオールを産生できるレベル1-5のうち、最低のレベル1。全く作られてない。自分は少しくらい作られているだろうという謎な自信があったので、結構ショック。
では、実際エクオールがどれくらい更年期障害に効くのか。エクオールのエストロゲン作用は実際のエストロゲンの100分の1〜1000分の1と結構弱いです。ということは、更年期障害の治療になるほどの効果は期待できないかもしれません。
じゃあ全く無意味かというとそうではなく、今すぐに治したい症状はないけど、骨や血管を強く保ちたい、肌のハリを少しでも保ちたいなど、弱くても長期的に効果を出し続けたい人には良いような気がします。
ちなみに、大豆イソフラボンはそれ自体がエストロゲン作用があり、活性はエストロゲンの1000分の1〜10000分の1。エクオールよりは弱いけど、少しの助けにはなります。ですからエクオールを産生できない人でも、大豆製品を積極的に接種することには意味がありますよ。
結論。結局エクオールも医薬品ではなくサプリメントであり、強い効果を期待するものではありません。しんどい症状がある人は早めに婦人科に相談しましょうね。