なぜか30代後半から悪化しやすいPMS

新垣です。

30代後半から40代前半の女性から時々頂く質問が、「生理前の体調不良が悪化してきた。更年期でしょうか?」というもの。

生理前には女性ホルモンの変化によって、いらいら、落ち込み、ほてり感、動悸、めまいなど様々な症状が起こることがあり、PMS(月経前症候群)と呼ばれます。なぜかはわかりませんが30代後半頃からPMSが悪化する女性が多く、更年期障害と勘違いして相談にいらっしゃいます。毎月しんどい症状に見舞われ、更年期障害かと不安も感じている女性達にまず説明するのは、①月経が順調に来ているうちは更年期障害が起こることは考えにくいこと②月経前に出現して、月経が開始すると良くなる症状はPMSであること、を説明し、理解してもらいます。その上で、体調を良くするために個々に適した治療法を提案します。

PMSの治療には①漢方薬 ②排卵を止め、女性ホルモンを安定させる女性ホルモン薬(低用量ピル、ジェノゲスト) ③その他、症状に適した薬色々 があります。何種類かの治療を提案すると迷って決められないという方もおられますが、自分で主体的に治療法を決めることが大事だと私は考えます。

先日、PMSを更年期障害と勘違いして受診された30代後半の女性は、「PMSとわかって安心したし、こんなに治療法があるなんて知りませんでした。説明してもらえて良かった」と笑顔で帰られました。

PMSでも更年期障害でも、つらい時には治療ができるのはどっちも同じ。どうも月経に関連してしんどくなってきたぞ、という方は一人で我慢せずに気軽に相談下さいね。

呼ばれて振り返るやまちゃん