妻の更年期が近いように思い、前もってネットなどで症状を調べたら、すごく大変そうでわけがわかりません。

新垣です。以前雑誌に掲載した記事をご紹介します。

Q 妻の更年期が近いように思い、前もってネットなどで症状を調べたら、すごく大変そうでわけがわかりません。一般的にはどういった症状があり、どう対処するのがいいのか、そして夫側はどうしていたら良いのか、ぜひ教えてください。(42歳男性・会社員) 

A 更年期の勉強を事前にしておこうとは、すばらしい夫君ですね。
 更年期は閉経前5年、閉経後5年の約10年の期間をいいます。生理が終わる閉経の平均年齢は50歳ですが個人差が大きく、早い方は40歳前半、遅い方は50歳後半で閉経します(私が出会った最も閉経が遅かった女性は58歳でした)。更年期の時期は、卵巣の機能が下がるため女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が乱れ、低下し、その後完全に分泌が無くなります。エストロゲンは自律神経の調節を行っているため、低下消失によりのぼせ、動悸、精神の不調など様々な症状を引き起こしますが、症状が日常生活に影響を及ぼすものを「更年期障害」と呼びます。更年期と更年期障害は混同して使われることがありますが、「その症状はコーネンキじゃないの」は間違いで、「コーネンキショウガイじゃないの?」が正しいです。
 更年期はすべての女性にありますが、更年期障害はある人もない人もいます。今年3月に行われた厚生労働省の「更年期症状」に関する意識調査では40代女性で28%、50代で38%、60代で27%が更年期障害の可能性があると答えましたが、医療機関に相談したのは、40代3.6%、50代で9.1%、60代6.9%とどの世代も1割未満と少数でした。命の〇〇やル〇-ナなどの市販薬を試す女性も多いですが、効果はまちまちです。効かない場合は一人で悩まず、気軽に婦人科に相談して下さいね。夫にしてほしいことは、心身の変化にとまどい、つらい思いをし、それでも家事仕事育児介護を必死にこなそうとしている妻に感謝をし、つらいのよ~と話してきたらただただ聞き役に徹し、受け入れ、いたわり、ねぎらうこと。更年期にそんな関わりを夫がしてくれたら、熟年離婚はぐっと減るかもしれませんよ。(peeps hakodate 105号 2022.8) 」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です