子宮体がん検診ってした方がいいの?
新垣です。今日は子宮体がん検査について書きます。
子宮がんには子宮頚がんと子宮体がんがありますが、この2つはまったく別の病気です。
子宮頚がんはヒトパピローマウイルスが性行為で感染することによって発症するのに対し、子宮体がんはエストロゲンに長期間子宮内膜に作用することなどが原因で起こります。
子宮頚がんは、初期には全く症状がありません。進行してがんが大きくなると、ようやく不正出血が出てくるので、症状がないうちに検診を行い、早期発見することが大切です。
対して子宮体がんは、初期から不正出血の症状が出るし、経腟超音波で子宮内の変化をとらえやすいです。そして、不正出血がなく経腟超音波で子宮内になんの病変も見当たらない場合に検査を行っても、ほとんど異常はありません。
子宮体がん検査は子宮内に棒を入れる必要があり、人によっては強い痛みを伴うことがあります。私が患者さんに体がん検査を行う時は、できるだけ痛みが少なくなるように心がけてはいるのですが、それでも強い痛みが出る方はいらして、「もう婦人科検診はしたくない」「婦人科はこわい」というトラウマにつながりることがあります。ですから私は「不正出血がなく超音波で異常がない方は、子宮体がん検査はしなくてよい」と考えています。
皆さんに知って頂きたいのは、子宮体がん検診は、頚がん検診の様に必ず定期的にしなければならないものではないということ。その代わり、不正出血が気になる場合(特に40代以降)は検査をしますので、婦人科にご相談くださいね