生理(月経)のことで不安なことがあれば、どんなことでもお気軽にご相談下さい

生理痛(月経困難症)
生理痛の原因

子宮の収縮が強すぎることによる生理痛(機能性月経困難症)

子宮に異常はないけれど、生理痛が強くなるのがこのタイプです。子宮内膜をはがし、子宮内の血液成分を排出するために子宮がギューっと強く収縮することにより痛みが起こります。10代から20代の生理痛の原因として多くみられます。強い痛みをほおっておくと、将来子宮内膜症という病気が起きやすいため、適切に治療を行うことが大切です。

子宮に病気があることによる生理痛(器質性月経困難症)

原因となる代表的な疾患

・子宮内膜症
子宮腺筋症
・子宮筋腫

生理痛の治療

○治療方法はいくつかあります。この中からあなたにあった治療法をご提案いたします。

・鎮痛剤(痛み止め)
・鎮痙剤(子宮の収縮を弱める薬)
・漢方薬
・低用量ピル/超低用量ピル
・黄体ホルモン剤のジェノゲスト
ミレーナ(子宮内黄体ホルモン放出システム)

月経前症候群(PMS)

生理の3~10日前から始まり、生理がはじまるとなくなる不快な心身の症状を月経前症候群(以下PMS)と言い、月経がある女性の97%は何らかのPMS症状があると言われています。PMSの症状は人により様々ですが、中には症状が重く日常に影響がでたり、学校や仕事に行けなくなったりする人もいます。PMSは適切な治療により症状を軽減することができますから、お悩みの方は気軽にご相談下さい。

PMSの原因

排卵後に卵巣から分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)が関与していると言われています

PMSの症状

体の症状 
おなかの痛み、頭痛、眠気、不眠、だるさ、むくみ、便秘、過食、めまい、吐き気、肌あれ、胸のはり など

心の症状
イライラ、落ち込み、不安、落ち着かない感じ、集中力がない など

PMSの治療

○低用量ピルなどの女性ホルモン薬
排卵を止め、黄体ホルモンの分泌を抑えることで効果を発揮します

○その他
漢方薬、抗うつ薬、利尿薬、睡眠導入剤など

その他の生理の悩み
生理不順

多少生理が不順でも、3ヶ月以内に発来していれば様子を見ても大丈夫です。排卵日がいつかわかりにくくなるため、妊娠が心配な方は低用量ピル等で確実な避妊をするのがお勧めです。3ヶ月以上生理がない場合は治療が必要な場合もありますので、ご相談ください。

生理が来ない(無月経)

16歳になっても生理が来ない場合や、それまで発来していた生理が来なくなってしまった場合はご相談下さい。

不正出血

生理以外でも子宮や膣から出血することがあります。多くは女性ホルモンのバランスの乱れが原因ですが、まれに悪性疾患やポリープが原因となることがあります。また、長期間出血が続くと貧血になることもあるため、不正出血が2週間以上止まらない、頻繁に不正出血がある場合はご相談ください。

生理の量が多い・少ない

一周期の正常な生理の量は20−140mlです。極端に生理の量が少ない場合や、生理の量が多い(かたまりが出る、昼間に夜用ナプキンが必要など)場合はご相談ください。

生理の期間が長い・短い など

正常な生理の期間は3−7日です。それより短い場合や長い場合はご相談ください。