更年期障害とは
閉経の前後5年間のことを更年期と言います。この時期には卵巣の働きが低下、消失することで女性ホルモンの分泌が乱れ、女性の心身に様々な症状を起こすことがあり、これを更年期症状といいます。。更年期症状が日常に影響が出るほど強くなると「更年期障害」と。すべての女性に更年期障害が起こるのではなく、治療が必要となる更年期障害は女性の約2割と言われています。
閉経の平均年齢は51歳ですが、早い方は40才前後、遅い方は55才以降で閉経されることもあり、自分の更年期を知ることが難しい場合もあります。「この症状は更年期障害?」と不安な方は、お気軽にご受診下さい。
更年期障害の症状
【体の症状】ほてり のぼせ 汗 冷え めまい 動悸 頭痛 関節痛 肩こり だるさ 不眠など
【心の症状】落ち込み 不安 イライラ 焦り感 無気力など
更年期障害の治療
以下の治療法を1種類~数種類組み合わせ、治療を行います。
【女性ホルモン補充療法】体に足りなくなった女性ホルモンを補います。
適さない方:乳がんや子宮体がんの既往がある、肝機能障害がある、治療されていない高血圧や脂質異常症がある、血栓症の既往がある など
【漢方薬】種々の漢方製剤の中から、患者さんに適したものを処方します。まず2週間~1か月処方し効果があれば継続します。効果がなければ他の製剤を追加したり、変更します。粉が飲みにくいという方は錠剤の漢方もあります。
【睡眠導入剤】眠れない方に処方することがあります。
【抗うつ薬】落ち込みや不安が強い方に処方することがあります。
【片頭痛の治療薬】片頭痛が辛い方に処方することがあります。頭痛が起こりにくくなる予防薬や、頭痛発作を止める薬があり、二つを併用することもあります。片頭痛についてもっと知りたい方はこちら
【神経痛の治療薬】関節痛などの痛みが辛い方に処方することがあります。