子宮筋腫とは
子宮筋腫は、子宮に発生する良性のできもので、30歳以上の女性では約30%に子宮筋腫を認めます。小さいものでは症状がないことが多いですが、放置しておくとかなり大きくなることもあります。女性ホルモンの影響を受けるため、月経がある間は大きくなることが多く、閉経すると小さくなります。複数個できることが多く、数や大きさはさまざまです。

症状
無症状のことも多いですが、筋腫の大きさや場所により以下の症状が起こる事があります。
・月経量が多くなる
・月経痛
・月経以外の出血(不正出血)
・腰痛
・頻尿 など
また、発生部位により症状が異なります。
1.子宮の外側に発生(漿膜下筋腫)
大きくなっても症状が出ないことが多い
2.子宮の筋肉の中に発生(筋層内筋腫)
小さいうちは無症状ですが、3-5cmになると月経量の増加や月経痛が起こることも
3.子宮の内側に発生(粘膜下筋腫)
筋腫が小さくても月経量が増加し、貧血を起こしやすい
治療
無症状で貧血を認めない場合は、特に治療は必要ありません。症状がある場合は、貧血の治療や、月経量を減らすホルモン治療、筋腫や子宮を摘出する手術療法を行うことができます。また、筋腫がかなり大きい場合は症状がなくても治療をお勧めする場合があります。