ヒトパピローマウイルスとは
ヒトパピローマウイルス(以下HPV)は、性行為によって子宮頚部に感染し子宮頚がんを引き起こすウイルスで、HPVが子宮頚部にいるかどうかを検査することで、今後の子宮頚がんリスクを推測することができます。
日本では、子宮頚がん検診として細胞診が最初に行われ、細胞診で異常があった場合にHPV検査が行われています。しかし、細胞診単独では病変を見落とす偽陰性が少なからずあり、HPV検査を行うことで見落としを減らすことができます。
HPVは性行為によって容易に感染しますが、ほとんどの女性は自分の免疫力でウイルスを排除します。ですから、性行為を開始しして間もない若い世代ではウイルスがまだ排除されておらず保有率が高いため、HPV検査の陽性率も高くなってしまいます。ですから、アメリカ産婦人科学会は子宮頚がん検診を以下のように勧めています。
・21~24歳では細胞診単独を3年ごと
・25~29歳では細胞診単独または細胞診とHPV検査併用のどちらかを3年ごと
・30歳以上では細胞診単独を3年ごと、細胞診とHPV検査併用を5年ごと、HPV検査単独を5年ごとのいずれか
上記の推奨にならい、当院では25歳以上の女性にHPV検査による子宮頚がん検診も行うことといたします。細胞診と併用することで、子宮頚がんの検出率をアップさせることができます。より詳しくお知りになりたい方はお気軽に医師にお尋ねください。子宮がん検診について知りたい方はこちら
価格(自費)
ヒトパピローマウイルス検査 (簡易ジェノタイプ判定) | 6000円(税込) |